イシンホーム標準仕様売りの1つ「樹脂サッシ」

公開日:2014/04/18(金) 更新日:2014/04/18(金) 後藤享史
https://www.youtube.com/watch?v=-GO2FRQEoas&feature=em-subs_digest-vrecs知多半島(常滑市/半田市/武豊町/知多市/阿久比町/東浦町/美浜町/南知多町)を中心に注文住宅(ローン0円住宅)を建築しているイシンホーム常滑店・堀本住宅で営業・設計・コーディネート・現場監理をしています後藤です。

イシンホームでは業界を先駆けてアルミサッシから全面的に樹脂サッシに転換しました。まだまだ日本ではオール樹脂サッシの比率はわずか7%にしかすぎません。これはガラケー同様、サッシのガラパゴス化が進んでしまったのです。

日本人は世界中でアルミサッシを使っていると勝手に錯覚しているのでしょうが、世界の標準は樹脂サッシです。もともと日本のサッシは木でできていました。 木の窓、ドアだったのです。 一部で鉄のサッシというのもありましたが、重くてさびるので、さびないアルミにという歴史がありました。しかし、世界の歴史は同じではなかったのです。

木を使い続けているところもあるし、木からアルミにならず、樹脂になった場合もあります。アルミと樹脂では全くといっていいぐらい熱伝導率に差がある。 熱伝導率というのは、金属ほど高く木や樹脂は低いものです。

アルミは鉄より熱伝導率が高く、金属の中では非常に高い方です。 夏はアルミの鉄板で、短時間で目玉焼きができるという現象を皆さんご存知でしょう。そういう素材です。 要するに、外部の気温が内部に干渉しやすくなるということです。したがって結露をしやすくなります。

その逆が樹脂です。 樹脂とアルミの熱伝導率は雲泥の差です。アルミの熱伝導率を236とすれば樹脂は0.17!! 約1,000倍以上違うのです。つまり、樹脂サッシは外気温を干渉しにくいということです。

アルミは窓のサッシとしては性能が悪いので、樹脂にすべきです。もはや選択の余地はないのです。 世界で樹脂サッシの採用率は以下のようになっています。

アメリカ:金属比率12%、樹脂67%
ドイツ:金属20%、樹脂60%
イギリス・フランス:金属7%、樹脂約70%
韓国:金属50%、樹脂41.4%
中国:金属67%、樹脂28%

そして日本は何と92%が金属、樹脂はたったの7%です。 先進国、発展途上国を含めてもそのようなところは皆無で、日本はガラパゴス化しています。 樹脂と金属の場合は、熱貫流率(U値)が違います。これは、C値やQ値と同じで、低ければ低いほど良いのです。 YKKの330のオール樹脂サッシはアイテムによりますが1.9。

オール樹脂サッシを家の東西南北全て配置すべきです。さらにもう一つ付け加えるのは、Low-Eガラスであるということです。 窓から夏場であれば73%の熱干渉があり、冬は53%あります。 開口部から熱損失が始まっています。サッシだけでなく、ガラスを高性能にしないといけません。 断熱ガラス、つまりLow-Eガラスです。

Low-Eガラス+樹脂サッシの組み合わせでU値が最も低いものを選ぶことが住宅にとって必要不可欠です。しかし、ハウスメーカー以下、どのビルダーも、工務店も含め、オール樹脂を薦める人はいません。なぜか金属の方が高級感がある、肌触りがいいと思い込んでいます。もしかしたら、プロの営業マンでも知らないのかもしれません。 仕入がアルミより高いということもあり、薦められないのかもしれないですが、樹脂アルミ複合サッシという中途半端なもので止まっていることが多いようです。

長くなりましたが、イシンホーム標準仕様の1つ「樹脂サッシ」についての解説でした!

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