漆喰と珪藻土の特徴の違い

公開日:2017/02/12(日) 更新日:2017/02/13(月) 住宅情報ブログ

最近では、家づくりにおいて自然素材を取り入れるという方も多いです。
そのため、実際に耳にしたことがある、という方も多いのではないでしょうか。
ですが、「いまいちどのようなものなのか知らない」という方もいらっしゃいますよね。
そこで今回は、疑問に感じることの多い「漆喰」「珪藻土」を取り上げて、
その違いについてお話ししたいと思います。
ぜひ最後までご覧になってくださいね。

違いについてお話しする前に、まず、それぞれいったいどのようなものなのかご紹介しましょう。
「漆喰」とは消石灰を主原料とした自然素材で、水と砂などを混ぜて練り上げた壁塗りの材料のことです。
一方「珪藻土」とは植物性プランクトンが化石したもので、火に強い素材として有名です。
では、それぞれの基本情報を抑えたところで、気になる違いについてもそれぞれ見ていきましょう。

まず一つ目の違いは「固まりやすさ」です。
どちらも壁として用いることのできる素材ではありますが、
その固まりやすさは違うといわれています。
漆喰は石灰自らが固まる力がありますが、
珪藻土には粘土のように自ら固まる力がありません。
そのため、珪藻土を壁として用いる場合は、他の固まる材料を大量に混入する必要があるでしょう。

また、二つ目の違いとしては「調湿効果」が挙げられます。
漆喰はカビが発生しずらいといった優れた特徴がありますが、
珪藻土と比較すると吸放湿性能は低いといえるでしょう。
珪藻土の一粒一粒には、1億分の1cmの吸水性のある穴が多数存在するため、
特に調湿や脱臭に優れているのです。

最後の違いは、ずばり「見た目」です。
漆喰はおよそ5000年前から使用されていることもあってか、モダンな印象にぴったりな光沢のある白色です。
一方で珪藻土は歴史が浅く、素朴で柔らかな印象の空間に仕上がります。
こちらは優劣をつけるものではありません。
好みに合ったものを選ぶようにしましょう。

いかがでしたでしょうか。
「漆喰と珪藻土の特徴の違い」についてご理解いただけたでしょうか。
コストの面では比較的漆喰のほうが安く仕上げることができますが、
調湿や消臭といった機能においては珪藻土のほうが高いといえるでしょう。
そのため、双方の特徴をしっかり理解した上で、
ご自身のライススタイルや目的に合ったものをえらぶことをおすすめします。
ぜひご自身に合った自然素材を取り入れて、
ワンランク上の快適さを手に入れてくださいね!
この記事が参考になれば幸いです。