地下室のある家のデメリット

公開日:2017/03/15(水) 更新日:2017/03/15(水) 住宅情報ブログ

前回は地下室付きの家のメリットについてお話させていただきました。
地下室についてあまり関心がなかった方にも、少しでも興味を持っていただけていると幸いです。
前回予告した通り、今回は地下室のある家のデメリットについてご紹介していきたいと思います。
しっかりとデメリット理解したうえで検討していきましょう。

・水関係には慎重に
地下室を作るうえで気を付けなければならないのが水関係です。水関係といっても水道ではなく、除湿、防湿、防水といったことを指しています。地下にあるという関係上、換気設備や除湿設備をしっかりと取り入れなければ、
カビが発生してしまったり臭いがこもったりしてしまいます。
結露というと冬場に発生するイメージがありますが、地下室の場合は夏場に発生しやすくなります。これは、地下室が1年を通して温度が一定であるため夏でも涼しい状態にあり、そんな中で、水蒸気を多く含んだ温かい外気が地下室に入り込むと、地下室内で温度が下がって結露ができるという仕組みです。正しい知識に基づいて設計・施工することで簡単に防ぐことができるので、工事業者としっかりと話し合っておくことが大切です。

・太陽光の不足
地下にあるため採光がしづらいのはイメージの通りです。そのため、地下に太陽光を入れたい場合は、ドライエリアという換気や採光を目的とした空堀りの空間を用意する必要があります。暗い雰囲気を与えないように、照明多く設置したりするのも大事です。
デメリットのようにお話しましたが、逆に言えば紫外線や赤外線を遮断する効果があるとも言えます。あえて暗い部屋を演出することもできますよ。

・工事費用が高い
まだ地下室の普及率はそれほど高くないこともあり、ベテラン業者が少なかったりそれに伴って工事トラブルが発生してしまうこともあります。また、地下に穴を開けてものを造ることになりますので、山留工事やコンクリート工事といった仮設・基礎工事費用は大幅に高くなります。加えて、防水や防湿などの理由から強固に造る必要があるため、どうしてもほかの空間と比べると工事費用がかさみます。

いかがでしたでしょうか。
地下室を造るためには、いくつか乗り越えなければならない課題があるということも理解する必要があります。
前回と今回の記事をご覧になって地下室に興味がわいてきた方は、実際に地下室のある家を見学してみたり、地下室のある家に住んでいる方にお話を聞くのも大事だと思います。
前回ご紹介したメリットと今回のデメリットを検討して、後悔しない家づくりをしていきましょう。




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